2023-01-01から1年間の記事一覧

英国ドラマ、Cranford

Cranford(クランフォード)を観た。 BBSのドラマで、全5話。 邦題が「女だらけの街」であるこの作品を、私は既に小説で読んで知っていた。ストーリーはシンプルだが、当時の風俗や、上流階級ほど裕福ではないながらも品を重んじる女たちのプライドや情深さ…

映画館で稀に遭遇する不運

先日私は大きな選択ミスをした。 あの日は会社帰りにとある映画の完成試写会に行くつもりだった。なぜだか私は絶対にその試写会に行く確信があった。それくらいこの作品を楽しみにしていたし、原作が大好きだったから。自分のファン度はピカイチだからいける…

尾道グルメまみれ

遅めのお昼は商店街の尾道ラーメン。 近くに二か所あって、どちらの看板を見ても決めかねる。最初に目に入ったのは新しそうな店構えで、若者が集っている感じ。次に見つけた店は昔ながらの地元のラーメン店という風貌。どっちもうまそう。味見させてくれない…

尾道で喫茶

朝ご飯は、駅から少し北に行ったところにある素敵なカフェで食べた。 私はスコーンを頼んだのだが、他にもゆで卵、スイカ、バナナがついてきて、とても可愛らしいプレートで来た。あんなにかわゆかったプレートの写真がまさかのブレブレで、ここに載せられな…

尾道、千光寺参り

まだ宿のチェックインまで時間に余裕があったので、千光寺にお参りしに行くことにした。 ロープウェイに乗って山頂までひとっとび。曇りとはいえ恐ろしい湿度と熱気の中、尾道のアップダウンの激しい道を既に一万歩以上は歩いた後だったので、ワゴンの中の椅…

夏に尾道

この夏は、尾道に行ってきた。広島発上陸。 なぜ尾道かと言われても、特に理由はない。強いて言えば、森見氏の怪談的小説「夜行」を再読して尾道への憧れが増したからだが、尾道はできれば秋が深まった頃に行きたかった。夏は秋田に行きたかった、本当は。尾…

パプリカの映画

パプリカを観た。 大塚さんと林原さんだ、というのが第一感想。 映画の始まりが怖くて、小学生の頃苦手だったタイプの映像だなと思った。人間や人形の顔の造形や目の動きなどが、理由は言葉にできないけれどなんか怖い。カメラアングルまで怖さに加担してい…

怪物の感想文の感想文

映画「怪物」の感想文の感想文と、この作品の好きなところを書き綴る回。 ※ネタバレを気にせずに書いているので未観の方はご注意を。 この映画の考察的な感想文は別のブログで書いたので、ここでは日記を綴る心持ちで作品の好きなところを書き出していこうと…

ミニシアターで、私は最悪を観る

会社帰りに映画を見に行ったときの話をもうひとつ。 映画自体の話は少なめです。 この日も息絶え絶えにオフィスを出た。しんどいけど、私は映画を見に行くんだ… 疲労に疲労を重ねるようなこの暴挙を毎週行事にするかは迷っているが、なかなかにいいものなの…

仕事よりさかなのこ

去年の夏頃、締め切りがシビアかつトラブルの多い仕事を抱えていたため毎日残業している時期があった。 当時映画館にはまっており、仕事帰りに色々な映画館に行って、レイトショーを鑑賞するのが毎週の楽しみだった。映画自体は勿論、映画館と、映画館のロケ…

夏の旅を〆る

坂の上の方にある酒屋さんで、お土産の地酒とお味噌を購入。質量のあるお土産。 もう昼過ぎ一番のバスには間に合わないので、1時間後のを宿の休憩室で胡坐をかいて待つ。 ここも人がいない。宿の人もたぶんいない。 蒸し暑い、畳の匂いが上ってくる。 表通り…

ふたつの資料館

さあ観光。 ちらほら駐車場から人がやってくるが、まだ人はそんなに多くない。 ある有名作家に関する古風な資料館が開いていたので入ってみた。 その素敵な木造家屋に今なお住んでいるというおばあさんに、料金を支払う。おばあさんは小さいころその作家の息…

峠とカフェ

町近くの峠を登り切ったところにある広場で、ベンチに座り山を眺める。 誰もいない。山を見ながら、やはり帰りたくないと思う。山の中で暮らせたら、どんなに楽しいことか。根拠もお金も所縁もないのに、何故だかそんな気がしてならない。 私は山に何を見出…

刺しそうな虫

時間通り宿に到着した。やっと重い荷物を肩から降ろせる。 長期休みの時期になると国内外からの観光客であふれかえるこの地域も、今はまだ人が少ない。宿のドアを開けても、人の気配がしない。広い玄関にはサンダルが3足あるだけだった。 しばらくすると宿…

滝と川

山を登るバスに15分程揺られ、大荷物を抱えながら滝に向かう。 平日だし空いてるっしょ~と悠々と構えていたが、意外と家族やカップルで涼みに来ている人が多く、近くのキャンプ場は満員だった。期待してたのと違うと心の中で呟かずにはいられなかったが、思…

藪の中で迷子

綺麗な川と滝を目指して、ローカル線に乗って行く。窓の外を眺めていると、不思議な名前の駅があったり、ホーム一面に猫じゃらしが生えていたりするのが目に入る。なぜホーム一面に猫じゃらしが生えるんだろう。 駅に到着して、まず荷物預かりのサービスをや…

宿

チェックインにはまだちょっと早いが、宿に向かう。 前とは違うお部屋。ひとりにぴったりなサイズ感の和室だった。窓からはこの宿のちいさなお庭や、周りの背の低い家々、そして奥には黒い山が見えた。ここに書生としてわたくしめを置いてくれないかしら。 …

目的地に着いたら

目的地の駅についたら、まず宿に向かった。 数年前同じ宿に泊まったことがあり、ここはまたゆっくり来なければいけないと思って、今回の再来に至る。相変わらず美しい建物。 玄関に入ると、天井近くにある窓から注ぐ白い日光だけが頼りの薄暗い廊下の先で、…

夏の旅のはじまり

ひとり旅をしてきた話。 私はひとり旅の大愛好家ではないが、行きたい場所に行きたい時に行くことを心掛けているので、「今!すぐ!行きたい!」と感じたら荷物まとめてひとりで電車に乗る。 旅先では基本的に宿や静かな街並み、そして自然を楽しむので、所…

日記から

読書感想文は書いているけど、日記はまだ投稿していなかった。 やろうやろうと思っていてほったらかしにしていた日記形式の記事を、今日から書いていくことに決めた。気分がいいときに、気分のいい話を書きたい。でも時にはむかつく話やどんよりした話も書い…